ストウブの鍋はどう選ぶ?|サイズと形の違い・お手入れの目安

売り場で並ぶストウブの鍋は、どれも黒い内面とずっしりした鋳物(いもの)の本体で、形だけが少しずつ違います。
この黒い内面は「黒マットエマイユ加工」と呼ばれるざらついた仕上げで、蓋裏の突起(ピコ)とセットで、蒸気を食材に降らせるアロマ・レインを狙った構造です。
つまりストウブの中身はどのシリーズもほぼ共通で、違うのは形と深さだけになります。
ラウンド・オーバル・Wa-NABE・ラ ココット de GOHANと名前が並ぶと別物に見えますが、選ぶときに見るのは「何を作るか」と「何人分か」の2点です。
本記事では、ストウブが選ばれている理由・シリーズごとの形の違い・人数別のサイズ目安・買う前に見る仕様を解説します。

キッチン小物ラボ編集部
キッチン小物ラボは、箸やカトラリー、水筒、弁当箱、鍋、包丁、お茶まわりの道具を扱う専門メディアです。扱う範囲は「コンセントを挿さないもの」に絞り、メーカーが公表している寸法・素材・食洗機やIHの対応可否を突き合わせて、サイズの選び分けと買い替えの判断材料を整理しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
ストウブが選ばれているのは、蓋裏のピコと黒い内面の組み合わせ
ストウブはフランス・アルザス発祥の鋳物ほうろう鍋のブランドで、日本ではツヴィリング J.A. ヘンケルス ジャパン株式会社(1973年設立・東京都港区虎ノ門)が展開しています。公式通販はツヴィリング公式オンラインショップです。
構造上いちばん分かりやすい特徴は、蓋の裏にある突起です。
ストウブが約50年前に生み出したもので、鍋の中で立ちのぼった蒸気がこの突起に集まり、雨のように食材へ落ちていきます。
公式はこれをアロマ・レインと呼んでいます。
蓋を開けずに水分が循環するため、無水に近い煮込みや、少ない水分で火を通す調理に向いた作りです。
もう1点が内側の黒マットエマイユ加工で、白いほうろうとは違ってざらついた黒い表面に仕上げてあります。
熱の回りと焦げつきにくさを狙った仕上げで、肉を焼いてからそのまま煮込む使い方をしても、内面の汚れが目立ちにくいという実用面の利点もあります。
なお蓋のつまみは色によって素材が変わり、ブラックは真鍮(しんちゅう)、ほかの色はニッケルです。
ラウンド・オーバル・Wa-NABE・GOHANの違いは「形」で分かれる
シリーズ名は多く見えますが、鋳物ほうろうという素材も、内側の仕上げも、対応する熱源も共通です。分かれているのは形と深さなので、作りたい料理から逆に選べます。
| シリーズ | 形の特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ピコ・ココット ラウンド | 10〜24cmの丸型。公式が「オールマイティに活躍するお鍋」と位置づけている | 1台目を選ぶ人。煮込み・炊飯・汁物を1つでまかないたい人 |
| ピコ・ココット オーバル | 楕円型。23cm・27cmなど。丸型より長い食材が入る | 魚や骨つき肉、とうもろこしなど長いものを丸ごと調理する人 |
| Wa-NABE(ワナベ) | 底に丸みがある和鍋型。煮汁が対流しやすい。S・M・Lの展開 | 野菜や魚の煮物が中心で、煮崩れを避けたい人 |
| ラ ココット de GOHAN | 炊飯用に開発された形。公式は土鍋より53%ふっくら炊けるとしている。S・M・L | ごはんを炊く目的がはっきりしている人 |
このほかに、ラウンド20cmへ高さを2.5cm足して容量を約25%増やしたグランココット ラウンド 20cm、口が広く浅いブレイザー ソテーパンがあります。前者は同じ直径のまま鍋としての容量だけを増やしたい人向けで、後者は焼いてから煮る料理をフライパンと鍋で持ち替えずに済ませたい人向けの形です。
形ごとの使い分けをもう少し踏み込んで比べたい場合は、ストウブ鍋のサイズと形の違いで人数別の使い分けまで解説しています。
用途から決めると、ストウブのシリーズは絞り込める
1台目として長く使いたい
ラウンドを選んでください。
10〜24cmとサイズの幅がいちばん広く、煮込みにも炊飯にも揚げ物にも回せます。
蓋裏のピコによる水分循環も、丸型でもっとも実感しやすいと公式が説明しています。
迷ったら直径で人数に合わせるだけで決められるので、1台目で外しにくい形です。
煮物をきれいに仕上げたい
Wa-NABEが噛み合います。
底の丸みで煮汁が対流するため、かぼちゃや里芋、魚の切り身のようにくずれやすい食材を動かしすぎずに火を通せます。
S・M・Lの3サイズで、どれを選ぶかは一度に煮る量で変わります。
サイズ選びはワナベのサイズと容量の目安で解説しています。
ごはんを炊くために買う
ラ ココット de GOHANが専用の形です。
ただしラウンドでも炊飯はでき、公式のサイズ目安では18cmで1〜2合、20cmで2〜3合、22cmで3〜4合が目安とされています。
炊飯だけが目的ならGOHAN、炊飯も含めて何でも作るならラウンドという分け方になります。
蒸し料理もしたい
蒸し機能は鍋本体ではなく、別売のステンレス製スチーマーインサートで足します。
24cm・26cm径のココットに対応する展開があり、最初からセットになった「ピコ・ココット スチーマー付」も用意されています。
本体だけでは蒸せないため、蒸し料理が目的に入るなら対応サイズのココットを選んでください。
ストウブのサイズと色は、人数と置き場所から逆算する
公式が出しているサイズ目安は、ラウンド18cmがメイン料理1〜2人分、20cmが2〜3人分、22cmとオーバル23cmが3〜4人分、ラウンド24cmとオーバル27cmが4〜6人分です。オーバルは23cmが3〜4人分、27cmが4〜6人分と、同じ数字の丸型より一回り大きい扱いになります。
見落としやすいのが重量です。
ラウンド16cmで容量1.20L・重量2.27kgという数字が公表されていて、中身を入れればここにさらに乗ります。
鋳物ほうろうは直径が増えるほど重くなるので、大は小を兼ねるつもりで24cmを選ぶと、流しまで運ぶ動作が毎回の負担になります。
人数の目安ちょうどか、ひとつ下を選ぶほうが現実的です。
色はブラック、チェリー、グレー、ソルベローズ、カンパーニュ、グランブルー、ユーカリ、バジルグリーン、グレナディンレッドなどの展開があります。ただしシリーズとサイズによって選べる色は変わるため、欲しい色が決まっているなら色から探し、サイズが決まっているならサイズから探すほうが早く見つかります。
ストウブを買う前に確認する仕様は4つ
対応熱源は、IH・ガス直火・電気・ハロゲンに対応し、オーブンは260℃までです。
電子レンジは使えません。
IHが使えて電子レンジが不可という組み合わせは取り違えやすいので、作り置きを温め直す使い方を考えているなら、ここを先に確認してください。
耐熱は260℃、耐冷は-20℃で冷凍もできます。食洗機については公式仕様で可とされていますが、実際に入れる前に手持ちの製品の取扱説明書を確認してください。
残る2つが蒸し器とセラミックです。
蒸し器は前述のとおり本体機能ではなく別売インサートなので、商品ページで「スチーマー付」かどうかを見る必要があります。
そしてストウブには鋳物ほうろうとは別に、マットブラック仕上げのセラミック製ダイニングライン、マグ、プレートがあります。
こちらは素材も対応熱源も鋳物とは別物なので、鋳物の仕様をそのまま当てはめないでください。
鋳物ではなく薄手のほうろう鍋とどちらにするか迷っている段階なら、ホーロー鍋の鋳物と薄手の違いで比較しています。同じ鋳物ほうろうで他ブランドも見るならル・クルーゼのサイズと鍋型の違いが比較材料になります。
よくある質問
ストウブは電子レンジで使えますか
鋳物ほうろう製品は電子レンジ不可です。
IH・ガス直火・電気・ハロゲン、そして260℃までのオーブンには対応しています。
温め直しはコンロかオーブンを使ってください。
ストウブは食洗機に入れられますか
公式仕様では食洗機可とされています。ただし製品や年式によって表示が異なることがあるため、手元の製品に付属する取扱説明書と本体表示を確認してから入れてください。
ラウンドとオーバルはどちらを選べばいいですか
作るものの形で決めてください。
丸ごとの魚や骨つき肉、長い野菜を入れるならオーバル、それ以外ならラウンドが扱いやすい形です。
人数で見るとオーバル23cmが3〜4人分、27cmが4〜6人分の目安になります。
ストウブはアウトレットでも買えますか
三井アウトレットパーク内に、ツヴィリング・ヘンケルス・ミヤビ・ストウブを扱う店舗があります(仙台港・木更津・入間・横浜ベイサイド・ジャズドリーム長島・北陸小矢部など)。
品揃えは店舗と時期で変わります。
見分け方と注意点はストウブ鍋のアウトレットで解説しています。
ストウブの福袋は毎年出ますか
ツヴィリング公式オンラインショップのオンラインスペシャルで、数量限定の「ラッキーバッグ」を扱う年があります。中身も販売時期も年ごとに変わるため、毎年必ず出るものとしては考えないでください。
まとめ
ストウブはどのシリーズも鋳物ほうろう・黒マットエマイユ加工・蓋裏のピコという中身が共通で、分かれているのは形と深さだけです。1台目ならサイズの幅が広いラウンド、煮崩れを避けたいならWa-NABE、炊飯が目的ならラ ココット de GOHAN、長い食材を入れるならオーバルという順に当てはめれば、シリーズ名の多さに迷わずに済みます。
サイズは公式の人数目安ちょうどか、ひとつ下を選ぶのが扱いやすく、重量が2kgを超える道具だという前提を忘れないでください。
電子レンジ不可と蒸し器が別売であることも、買ってから気づくと使い方が変わります。
ぜひ本記事のシリーズ比較表と人数別のサイズ目安を参考に、自分の作る料理に合う1台を選んでください。





