わっぱ風弁当箱の選び方|本物との違いと扱いやすい素材は?

売り場に並ぶ楕円形の木目の弁当箱に、「わっぱ風」という言葉が添えられていることがあります。わっぱは薄い板を曲げて輪にした曲げ物のことで、全国に産地があるなかで国の伝統的工芸品に指定されているのは大館曲げわっぱだけです(1980年指定、2020年時点)。
ただし、同じように見える小判型でも、無塗装(白木)かウレタン塗装かで入れられるおかずと洗い方が変わります。
見た目で選んで無塗装を手に入れ、揚げ物の油が染みて戸惑うという取り違えが起きやすいのはこのためです。
本記事では、わっぱ風と呼ばれる形の中身・無塗装とウレタン塗装の選び分け・買う前に確認する表示を解説します。

キッチン小物ラボ編集部
キッチン小物ラボは、箸やカトラリー、水筒、弁当箱、鍋、包丁、お茶まわりの道具を扱う専門メディアです。扱う範囲は「コンセントを挿さないもの」に絞り、メーカーが公表している寸法・素材・食洗機やIHの対応可否を突き合わせて、サイズの選び分けと買い替えの判断材料を整理しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
わっぱ風と呼ばれる弁当箱は、角のない曲げ物の形を指しています
曲げわっぱは、薄く削った板を曲げて作る曲げ物の弁当箱です。
板を曲げて輪にする作り方なので直角の隅ができず、小判型や楕円形が定番の形になります。
「わっぱ風」という言い方は、この角のない形と木目の見た目を指して使われることがあります。
大館曲げわっぱに使われるのは秋田杉で、日本三大美林のひとつに数えられる木です。
板のなかでも柾目(まさめ=年輪に対してまっすぐ切り出した木目)の部分を使うため木目が通っていて、軽いのに強度と弾力があります。
弁当箱として毎日持ち歩いても負担が小さいのは、この材料の性質によるものです。
かつて使われてきた樹齢およそ200〜250年の天然秋田杉は、2013年に伐採が禁止されました。
今つくられているものがすべて天然秋田杉というわけではないので、商品説明に書かれた材料の表記はそのまま読んでください。
なお、曲げ物は大館以外の土地にもあり、伝統的工芸品の指定は品質の優劣ではなく産地ごとの制度の話です。
産地と作り手による違いはわっぱ弁当箱の産地とブランドの違いで解説しています。
無塗装かウレタン塗装かで、わっぱ風弁当箱の使い勝手は変わります
選び分けの軸は、塗装があるかどうかのひとつに集約されます。
無塗装は木の地肌のまま仕上げたもので、吸湿性があり、ふたを開けたときに木の香りが立ちます。
ごはんがべたつきにくいと言われるのはこの吸湿性によるもので、冷めた白いごはんの食感を優先する人が選んでいます。
ただし油の多いおかずは木に染みやすく、扱いに気をつかいます。
ウレタン塗装は表面をウレタンで覆ったもので、吸湿性はなく木の香りも強くは出ません。
そのかわり油物のおかずを入れられて、手入れも簡単です。
毎日詰めて毎晩洗うという使い方をするなら、こちらのほうが続けやすい作りです。
| タイプ | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 無塗装(白木) | 吸湿性があり木の香りが立つ。ごはんがべたつきにくい。油染みには弱い | 白いごはんやおにぎり中心で、手入れの手間を惜しまない人 |
| ウレタン塗装 | 吸湿性はなく香りも控えめ。油物を入れられて洗いやすい | 揚げ物や炒め物を詰める日が多く、平日に手早く洗いたい人 |
木そのものの違いが気になる場合は、杉・ひのき・栗といった樹種ごとの性格を木の弁当箱の選び方で解説しています。
使う場面から決める塗装と形の選び分け
平日の会社弁当に毎日使う
日によっておかずが変わる使い方なら、ウレタン塗装のほうが無理がありません。からあげやきんぴらのように油を含むおかずを気にせず詰められて、洗ったあとの乾きも早いためです。
毎日の洗いやすさを最優先に考えるなら、アルミ弁当箱のように手入れがさらに単純な素材と比べたうえで決めてもよいでしょう。
白いごはんやおにぎりを主役にする
無塗装が向くのはこの使い方です。
吸湿性によって余分な水分が抜け、時間が経ったごはんのべたつきが出にくくなります。
おかずは別容器にして、曲げわっぱ側はごはんとシンプルな副菜だけにすると、油染みの心配もほとんどありません。
行楽や来客に持ち出す
小判型の見た目は、ふたを開けた瞬間の印象がそのまま食卓の一部になります。
人数分をそろえるのが難しい場面では、本体は曲げわっぱ、取り分け用は別の容器という組み合わせが現実的です。
持ち帰らない前提の容器を足すなら、紙の弁当箱の耐油・耐水の違いで用途別の使い分けを解説しています。
小判型が中心の形と、容量表示の見かた
形の展開は小判型と楕円形が中心で、角張った四角形はほとんどありません。
曲げ物という作り方から来る制約なので、仕切りの入り方も直線的な弁当箱とは違います。
おかずの配置を考えるときは、まっすぐ区切るより、ごはんと副菜を斜めに分けるほうが収まります。
容量と寸法は工房や作り手ごとに異なり、表示のしかたも統一されていません。
ミリリットル表記のものもあれば、縦横の寸法だけが書かれているものもあります。
かばんに入れて持ち歩くなら、容量よりも外寸を先に見て、普段使っているかばんの内側と突き合わせてください。
木の弁当箱は樹脂製より側面に厚みがあるぶん、同じ容量でも外寸がひとまわり大きくなります。
買う前に確認したい弁当箱の表示
商品ページで最初に探すのは塗装の表記です。「白木」「無塗装」「ウレタン塗装」「漆塗り」のどれにあたるかで、入れられるおかずも洗い方も変わるため、ここが書かれていない商品は問い合わせてから決めたほうが確実です。
次に見るのが産地と材料の表記で、「大館曲げわっぱ」と「曲げわっぱ風」「わっぱ型」は別の意味になります。
前者は産地の名前であり、後者は形や雰囲気を指す言い方です。
どちらを買ってもよいのですが、伝統的工芸品の指定を受けているのは大館曲げわっぱだけなので、指定の有無を期待して買うなら表記を読み分けてください。
手入れは中性洗剤で洗い、乾いた布で拭きます。
食洗機や電子レンジに入れられるかは製品ごとに条件が違い、木製品では対応していないものが珍しくないので、本体表示と付属の説明書を必ず確認してください。
塩素系漂白剤についても同様で、使ってよいかは作り手の指定に従ってください。
タイプ別の使い勝手をほかの素材と並べて比べたい場合は、弁当箱の人気タイプの比較で用途別の選び分けを解説しています。
よくある質問
わっぱ風と曲げわっぱは違うものですか
「曲げわっぱ」は木を曲げて作る曲げ物の弁当箱そのものを指す言葉で、「わっぱ風」は小判型や楕円形という形、木目の見た目を指して使われることがあります。商品説明に材料と作り方が書かれているかを見れば、どちらなのかを判断できます。
無塗装とウレタン塗装、毎日の弁当にはどちらが向きますか
おかずの内容で決めてください。
揚げ物や炒め物を詰める日が多いならウレタン塗装、白いごはんやおにぎりが中心で木の香りと吸湿性を取りたいなら無塗装です。
無塗装は油染みに弱いので、毎日使うなら洗い方に手間をかけられるかどうかも含めて考えるとよいでしょう。
食洗機や電子レンジに入れられますか
製品ごとに条件が違うため、本体表示と取扱説明書で確認してください。
木製品では対応していないものが珍しくありません。
基本の手入れは中性洗剤で洗い、乾いた布で拭く方法です。
伝統的工芸品と書かれていない曲げわっぱは品質が劣りますか
指定は産地ごとの制度であって、品質の順位付けではありません。
国の伝統的工芸品に指定されているのは大館曲げわっぱで、ほかの産地の曲げ物にもそれぞれの作りがあります。
選ぶときは指定の有無よりも、塗装の種類と外寸を先に確認してください。
天然秋田杉で作られたものは今も買えますか
樹齢およそ200〜250年の天然秋田杉は2013年に伐採が禁止されており、今つくられているものがすべて天然秋田杉というわけではありません。
材料の表記は商品ごとに違うので、気になる場合は販売元に確認してください。
取扱いは店舗や時期によっても変わります。
まとめ
わっぱ風と呼ばれる弁当箱を選ぶときに決め手になるのは、見た目ではなく塗装の有無です。
白いごはんの食感と木の香りを取るなら無塗装、油物を入れて手早く洗いたいならウレタン塗装という分かれ方で、同じ小判型でも使い方がまったく変わります。
大館曲げわっぱという産地の名前と、形を指す「わっぱ風」という言い方が別物である点も、商品ページで読み分けておきたいところです。
ぜひ本記事の無塗装とウレタン塗装の比較表と、買う前に確認する表示の3点を参考に、自分の詰めるおかずに合う一つを選んでください。





