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包丁の研ぎ方で角度を固定するコツ|手順と失敗しない目安

包丁の研ぎ方で角度を固定するコツ|手順と失敗しない目安

砥石に当てて前後に動かしているうちに、手首が起きて峰(みね)が浮いてきます。研ぎで最初に決めるのは砥石に対する刃の角度で、両刃の家庭用包丁なら片面15度前後、峰の下に10円玉を2枚重ねた3mmほどの隙間がその目安になります。

この角度が研いでいる途中で動くと、刃先ではなく刃の腹を削ることになり、何十回こすっても切れ味は戻りません。

逆に角度さえ一定なら、研ぐ回数が少なくても刃先はきちんと立ちます。

本記事では、15度を保ったまま研ぐ手順・角度が動いたときに刃先で起きること・角度固定を助ける道具と代用品を解説します。

キッチン小物ラボ編集部

キッチン小物ラボ編集部

キッチン小物ラボは、箸やカトラリー、水筒、弁当箱、鍋、包丁、お茶まわりの道具を扱う専門メディアです。扱う範囲は「コンセントを挿さないもの」に絞り、メーカーが公表している寸法・素材・食洗機やIHの対応可否を突き合わせて、サイズの選び分けと買い替えの判断材料を整理しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

包丁の研ぎ方は、刃先の角度を15度に固定することから始まります

角度を決める前に、砥石そのものが動かない状態を作ってください。順番を逆にすると、砥石が逃げるたびに手首で追いかけることになり、角度は必ず崩れます。

砥石を吸水させ、台とぬれ布巾で固定する

吸水が必要なタイプの砥石は、気泡が出なくなるまで水に浸してから使います。

乾いた面で研ぐと刃がひっかかって滑りが不均一になり、手首が勝手に動いてしまうためです。

砥石台がなければ、流しの縁に固く絞ったぬれ布巾を敷いてその上に置くだけでも、横ずれはかなり減ります。

峰を10円玉2枚ぶん浮かせて角度を作る

刃を砥石に寝かせ、峰の下に10円玉を2枚重ねて差し込むと、片面15度前後の傾きになります。

両刃なら両面を同じように研ぐので、刃先全体ではおよそ30度の形に仕上がります。

角度を覚えるための確認なので、実際に研ぐときはコインを抜き、そのときの手首の高さと肘の位置を体で覚えてください。

慣れるまでは、1往復ごとに峰の隙間を目で確かめても遅くはありません。

刃を3〜4分割し、刃返りが出るまで同じ面を研ぐ

包丁は砥石より長いので、刃元・中央・切っ先の3〜4か所に分け、1か所ずつ位置を変えて研ぎます。

押すときに力をかけ、引くときは力を抜くと、角度が上下に揺れにくくなります。

その区間の裏側を指の腹で軽くなでて、ざらついた刃返り(はがえり=刃先が反対側にめくれたバリ)が出ていれば、その面は研げています。

刃返りが出ないうちに裏返すのが、いちばん多い中断の仕方です。

使う砥石の粗さで作業量も変わるので、何番を使うか迷う場合は砥石の番手の使い分けで解説しています。

角度が動くと、刃先は丸くなって鈍角になります

研いでいる間に手首が起きたり寝たりすると、削られるのは刃先の一点ではなく、刃先からその手前にかけての広い面になります。

その結果、断面は丸みを帯びた鈍い形になり、研ぎ汁は出ているのに切れ味が戻らないという状態になります。

和包丁では蛤刃(はまぐりば)として意図的に丸みを付けることもありますが、狙って作るのと手首のぶれで丸くなるのは別物です。

反対に寝かせすぎると、刃先が薄く鋭くなりすぎます。

紙はよく切れるのに、かぼちゃや冷凍品に当てた途端に刃先が欠ける、という壊れ方をします。

15度前後という目安は、鋭さと欠けにくさの釣り合いが家庭の食材に合う範囲として広く使われている角度です。

角度固定でよくある失敗と、その場での直し方

研いでいるうちに手首が起きてくる

往復の回数が増えるほど角度は立っていきます。

10往復ほどで一度止めて峰の隙間を見直し、肘を体から離さずに腕全体で前後させると、手首だけで動かすより角度が保てます。

刃先に油性ペンで線を引いてから数往復し、線が刃先から消えていれば角度は合っていますし、刃先に線が残って手前側だけ消えていれば寝かせすぎです。

刃元と同じ持ち方で切っ先まで研いでしまう

包丁の切っ先側は反り上がっているため、刃元と同じ姿勢のままでは切っ先だけ砥石から浮きます。

切っ先を研ぐ区間だけ柄を少し持ち上げ、刃先が砥石に接している感触を保ってください。

ここを省くと、先端だけ切れない包丁になります。

力を入れすぎて砥石が凹む

体重をかけて研ぐと中央だけが掘れ、凹んだ砥石の上では角度を一定にできません。

力は刃を砥石に添わせる程度で足り、研げないときに足すのは力ではなく回数です。

砥石の中央が沈んできたら平らに戻す作業が必要で、手順と頻度は砥石の面直しのやり方で解説しています。

角度を固定する道具と、家にあるもので代用できる範囲

市販の角度ガイドには、包丁の峰に挟んで一定の高さを作るクリップ型と、砥石の上を転がして傾きを保つローラー型があります。どちらも角度の維持を補助するもので、刃の形や厚みによっては取り付けられない場合があるため、手持ちの包丁の峰の厚みを測ってから選んでください。

代用でまかなえるのは、角度を覚える段階です。

10円玉2枚のほか、厚紙を折って3mmほどの厚みにしたものを峰の下に当てても、傾きの見当はつきます。

砥石台の代わりは固く絞ったぬれ布巾で足りますし、滑り止めマットがあればそちらでもかまいません。

角度を自分で作らずに済ませたい場合は、刃を当てる角度が本体の溝で決まる研ぎ器という選択肢もあり、引き方と力加減はシャープナーで研ぐときの回数と力加減で解説しています。

研ぐ頻度とタイミングの目安

間隔を日数で決める必要はありません。

毎日調理する家庭で、トマトの皮に刃が入らず表面で滑る、玉ねぎを切ると繊維がつぶれる、刃を紙に当てても引っかかって進まない、このあたりが出てきたら研ぎどきです。

使う頻度や何を切るかで減り方は変わるので、同じ包丁でも週に一度の人と月に一度の人がいます。

切れ味が落ちきってから研ぐと、刃先を作り直すために削る量が増え、その間ずっと角度を保つ必要が出てきます。

軽い段階で中砥石を数往復かけるほうが、1回あたりの作業は短く済みます。

研いだ直後にまな板へ強く打ちつけたり、冷凍品を無理に切ったりすると刃先はすぐ丸くなるので、使い方のほうも合わせて見直してください。

刃の作りと鋼材で、角度と手順が分かれます

両刃の三徳包丁や牛刀は両面を同じ角度で研ぎますが、出刃や柳刃などの片刃は表だけを研ぎ、裏は刃返りを取るために砥石へ平らに当てるだけにとどめます。

裏に角度を付けて研ぐと、裏すきと呼ばれるくぼみの形が崩れ、元に戻せません。

片刃と両刃を同じ手順で扱わないでください。

鋼材による違いは角度よりも研ぎの重さに出ます。

ステンレスは粘りがあって刃返りが取れにくく、同じ番手でも往復回数が増えがちです。

番手と角度の具体的な目安はステンレス包丁の研ぎ方で解説しています。

セラミック包丁や刃先が波形の包丁は、家庭用の砥石では形を崩すおそれがあるため、メーカーの研ぎ直しサービスや専門の研ぎ店に出すほうが確実です。

よくある質問

角度は15度でないといけませんか

決まりではありません。

洋包丁の家庭用としては片面15度前後が扱いやすい範囲ですが、固いものを切る機会が多ければ少し立てて鈍角にしたほうが欠けにくくなります。

大切なのは一本の包丁の中で角度を揃えることで、研ぐたびに角度を変えると刃先の形が安定しません。

10円玉を挟んだまま研いでもいいですか

角度を確認するときだけ挟み、研ぐときは抜いてください。挟んだままでは砥石に当たる面が変わり、コインの位置がずれたときに角度も一緒にずれます。

角度が合っているか自分で確かめる方法はありますか

刃先に油性ペンで線を引いてから数往復研ぎ、インクの消え方を見てください。刃先のきわだけが消えていれば角度は合っていて、刃先が残って手前が消えていれば寝かせすぎ、刃先しか当たらず白い筋になっていれば立てすぎです。

研ぎ器を使えば角度を気にしなくて済みますか

本体の溝で当たる角度が決まるため、手で角度を作る手間はありません。

ただし角度は製品側で固定されているので、その角度が自分の包丁や用途に合うかは別の話になります。

刃の種類ごとの対応は包丁研ぎ器の選び方で解説しています。

まとめ

研ぎの出来を左右するのは往復の回数ではなく、最初に作った角度を最後まで保てるかどうかです。

峰の下に10円玉2枚ぶんの隙間を作って15度前後を体で覚え、砥石とまな板を固定し、刃元から切っ先まで区間を分けて刃返りが出るまで研ぐ。

この3点を守るだけで、同じ砥石でも仕上がりは変わります。

片刃と両刃、ステンレスとセラミックで手順が分かれる点も、先に確認しておけば削りすぎを避けられます。

ぜひ本記事の角度の作り方とよくある失敗の直し方を参考に、手持ちの包丁に合った研ぎ方を見つけてください。

基本の手順をひととおり確かめたい場合は包丁の研ぎ方の全体の流れで解説しています。

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