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ステンレスのキッチンバサミ|刃の素材と厚みの違いを比較

ステンレスのキッチンバサミ|刃の素材と厚みの違いを比較

キッチンバサミの売り場で「ステンレス刃」と書かれた札を見ると、同じ言葉でも中身は一種類ではありません。食品まわりのステンレスには、18-8(クロム18%・ニッケル8%)のようなシンクやボウルに使われる区分と、刃物に使われるマルテンサイト系の区分があり、キッチンバサミの刃に使われるのは後者です。この違いを知らないまま「ステンレスだからさびない」と思って買うと、濡れたまま放置して刃元に点さびが出ることがあります。本記事では、キッチンバサミのステンレス表記が何を指すのか、刃の材質表記の読み分け、全体ステンレス製と樹脂ハンドル併用の選び分け、買う前に確認する場所までを解説します。

キッチン小物ラボ編集部

キッチン小物ラボ編集部

キッチン小物ラボは、箸やカトラリー、水筒、弁当箱、鍋、包丁、お茶まわりの道具を扱う専門メディアです。扱う範囲は「コンセントを挿さないもの」に絞り、メーカーが公表している寸法・素材・食洗機やIHの対応可否を突き合わせて、サイズの選び分けと買い替えの判断材料を整理しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

キッチンバサミの「ステンレス」が指しているもの

ステンレスは単一の金属ではなく、鉄にクロムを約11%以上加えた合金の総称です。表面にできる酸化被膜がさびの進行を抑えるため「さびにくい鋼」と呼ばれますが、さびないという意味ではありません。塩分・酸・水分が長くとどまると被膜が壊れて、そこから腐食が始まります。

キッチンバサミの商品説明で出てくるステンレスは、おおむね2か所を指しています。ひとつは刃の材質で、硬さを出せる種類の鋼が使われます。もうひとつはハンドルや軸まわりの材質で、ここは硬さより加工のしやすさが優先されます。「オールステンレス」と書かれていれば刃からハンドルまで金属で一体につくられたもの、「ステンレス刃」とだけ書かれていればハンドルは樹脂やゴムという意味合いになります。

18-8と刃物用ステンレスは用途が別

18-8は食器やボウルによく使われるオーステナイト系で、ねばりがあってさびに強い反面、焼き入れで硬くできないため刃物には向きません。包丁やハサミの刃には炭素を多く含んだマルテンサイト系が使われ、焼き入れによって切れ味を保てる硬さになります。つまり18-8と書かれたキッチンバサミがあれば、それはハンドルや本体の材質表記であって、刃の切れ味を示した数字ではありません。

ステンレス刃の材質表記の読み分け方

刃に関する表記はいくつかの段階に分かれます。読者が売り場や商品ページで実際に目にするのは、次のような書き方です。

表記意味するところ該当する人
ステンレス刃物鋼刃物用に焼き入れされたステンレス。硬さと耐食性の両立をねらった一般的な区分毎日の調理で肉・野菜・袋を切る大多数の家庭
モリブデンバナジウム入り刃物鋼にモリブデンなどを加え、硬さや粘りを高めたと案内される区分鶏肉や骨付き肉など、負荷の高い食材を切る頻度が高い人
ステンレス(材質名のみ)刃の種類まで書かれていない表記。安価帯の製品に多い使用頻度が低く、買い替え前提で割り切れる人
フッ素コート・チタンコート刃の表面に被膜を施したもの。粘つきや汚れの付着を抑える目的で採用される餅やチーズ、シールなど粘るものを切る機会が多い人

コート処理の製品で注意したいのは、被膜は研ぐと削れてしまう点です。研ぎ直して長く使いたいなら、コートなしの刃物鋼を選んだほうが手入れの筋が通ります。逆に粘るものを切る頻度が高ければ、研がずに買い替える前提でコート品を選ぶ判断もあります。刃の材質と使い方の相性は、キッチンバサミのおすすめ選び方で刃渡りや分解構造とあわせて解説しています。

オールステンレスと樹脂ハンドルのどちらを選ぶか

材質表記が読めたら、次に決まるのは本体の構成です。判断の順序は決まっていて、まず洗い方から入ります。

食洗機に入れたい、あるいは熱湯をかけて洗いたいなら、ハンドルまで金属のオールステンレスが条件に合います。樹脂やゴムのハンドルは熱で変形したり、接着部分がゆるんだりすることがあるためです。ただしオールステンレスでも食洗機に入れられるかは製品ごとに違うので、本体表示か取扱説明書で確認してください。軸にばねや樹脂パーツが組み込まれているモデルでは、本体は金属でも食洗機は不可と案内される例があります。

握りやすさを優先するなら樹脂ハンドルです。金属のハンドルは冷たく滑りやすいため、濡れた手で力を入れる場面や、骨付き肉のように握り込む作業では、ゴムを巻いた樹脂ハンドルのほうが手の負担が小さくなります。重さも変わり、全体が金属のものは手に持ったときにずしりときます。毎日何度も使うなら、この重量差が疲れ方の差として残ります。

衛生面を重視するなら、素材よりも分解できるかどうかを先に見てください。刃が2枚に分かれるタイプなら、支点の隙間に入った肉汁や野菜のカスまで洗い流せます。分解できる製品の具体例は、ヘンケルスのキッチンバサミで分解洗い対応モデルの見分け方を解説しています。

ステンレス表記がメーカーごとにずれる理由

同じ「ステンレス刃物鋼」と書かれていても、使っている鋼種(鋼の種類)はメーカーごとに違います。表記のルールが法律で一本化されているわけではなく、各社が自社の基準で書いているためです。鋼種の記号まで公開している会社もあれば、材質欄に「ステンレス鋼」とだけ書く会社もあります。

そのため記号の有無で切れ味の優劣を判断するのは無理があり、別の手がかりを使ったほうが確実です。確認しやすいのは3点で、刃付けの方法(研磨の工程を公開しているか)、産地の表示、そして替刃や部品を単品で買えるかどうかです。刃物の産地として名前が挙がる地域の製品は、研磨工程を含めた仕上げを売り文句にしていることが多く、燕三条のキッチンバサミで産地表示の読み方と切れ味の見分け方を解説しています。

価格帯の違いも材質だけでは説明できません。同じステンレス刃でも、刃を合わせる精度や支点の作りで切れ味は変わります。100均で買える範囲の製品と専門店の価格帯の製品では、紙を切ったときに刃が逃げるかどうかに差が出ます。セリアのキッチンバサミでは、安価帯の使い勝手の目安を売り場情報とあわせて解説しています。

さびないと思い込んで油断すると起きること

ステンレスのキッチンバサミで実際に起きるのは、さび・切れ味の低下・支点のがたつきの3つです。

さびで多いのは、刃を閉じたまま水気を残したときに支点の隙間から出る点さびです。漬物や塩魚のように塩分の多いものを切ったあと、すすぎが足りないと同じことが起きます。使ったらすぐ洗って水気を拭き、刃を開いた状態で乾かすのが基本の手入れになります。塩素系漂白剤はステンレスの腐食の原因になるので使わないでください。においや汚れが気になるときは、メーカーが指定している手入れ方法を確認してから対処します。

切れ味の低下は、硬い骨や冷凍食品を無理に切ったときに刃先が欠けて起こります。刃が噛み合わなくなると、薄いビニール袋が切れずに刃の間で伸びるようになります。支点のがたつきも同じで、ねじ留め式ならドライバーで締め直せますが、かしめ留めの製品は直せません。左利きの人が右利き用を無理な角度で使い続けた場合も、刃が開き気味になって切れなくなるので、左利き用キッチンバサミの選び方で刃の向きと両利き対応の見分け方を解説しています。

材質表記はどこに書いてあるか

材質は3か所で確認できます。パッケージ裏の品質表示欄、ハンドルや刃元への刻印、そして通販サイトの商品仕様欄です。

いちばん情報が多いのはパッケージの品質表示欄で、刃体の材質・ハンドルの材質・耐熱温度・食洗機の可否が部品ごとに並んでいます。通販で買うときは、商品説明の文章ではなく仕様表のほうを見てください。説明文に「ステンレス製」と書かれていても、仕様表ではハンドルがポリプロピレン、カバーがABS樹脂と分かれている製品があります。食洗機の可否も、本体とカバーで条件が違う例があります。

刻印は材質の確認というより、メーカーと製造国を確かめる手がかりになります。刻印がどこにあるかはシリーズで異なり、下村工業のキッチンバサミではシリーズ別の特徴と選び方の目安を解説しています。

よくある質問

ステンレスのキッチンバサミはさびませんか

さびにくいだけで、さびない材質ではありません。塩分や酸が付いたまま放置したり、刃を閉じた状態で水気が残ったりすると、支点の隙間から点さびが出ることがあります。使ったら洗って水気を拭き、刃を開いて乾かしてください。

刃の材質表記に数字が書いてあれば切れ味が良いのですか

数字は材質の区分を示すもので、大小が切れ味の順位を表すわけではありません。18-8のような数字は食器や本体に使われる区分で、刃の硬さとは別の話です。切れ味は鋼種に加えて、刃付けの精度と支点の作りで決まります。

オールステンレスなら食洗機に入れて大丈夫ですか

製品ごとに違うので、本体表示と取扱説明書で確認してください。全体が金属でも、軸に樹脂パーツやばねが組み込まれていて食洗機は不可と案内される製品があります。刃先の形状や分解の可否は製品差が大きく、ヴェルダンのキッチンバサミで刃先形状と分解洗いの可否を解説しています。

まとめ

キッチンバサミのステンレス表記は、刃の材質と本体の材質という二つの話が同じ言葉でまとめられています。刃に使われるのは焼き入れできる刃物用の鋼で、18-8のような数字は本体やハンドル側の区分です。選ぶ順序は、食洗機や熱湯で洗いたいかでオールステンレスか樹脂ハンドルかを決め、次に分解できるかを見て、最後に刃の材質表記とコートの有無を使い方に合わせる流れになります。

表記が各社でばらつく以上、記号の有無だけで優劣は判断できません。パッケージの品質表示欄で部品ごとの材質と食洗機の可否を確かめるのが、いちばん確実な見分け方です。ぜひ本記事の材質表記の読み分け表と確認場所の3か所を参考に、自分の洗い方と切る食材に合う一本を選んでください。

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