SHARE:

アルミフライパンのサイズと厚みの目安|IH対応の見分け方

アルミフライパンのサイズと厚みの目安|IH対応の見分け方

売り場では、同じ26cmのアルミフライパンに板厚1.2mmと3.0mmの表記が並んでいます。

アルミというのは本体の板に使われている素材の名前で、表面が無垢のままなのか、アルマイト加工なのか、フッ素樹脂加工を乗せてあるのかまでは言っていません。

この3タイプは焦げ付き方も手入れの方法も別物で、さらにアルミは磁石が付かないため、底に磁性ステンレスを貼った製品でなければIHのコンロでは発熱しません。

買ってから気づくと使い道がなくなる部分です。

本記事では、アルミ表記の読み方・口径と板厚の決め方・IH対応の確認場所を解説します。

キッチン小物ラボ編集部

キッチン小物ラボ編集部

キッチン小物ラボは、箸やカトラリー、水筒、弁当箱、鍋、包丁、お茶まわりの道具を扱う専門メディアです。扱う範囲は「コンセントを挿さないもの」に絞り、メーカーが公表している寸法・素材・食洗機やIHの対応可否を突き合わせて、サイズの選び分けと買い替えの判断材料を整理しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

フライパンのアルミ表記は素材名で、表面の加工までは示していません

アルミのフライパンとは、本体の板にアルミニウムまたはアルミ合金を使ったフライパンのことです。

鉄や磁性ステンレスと比べて熱が伝わる速さが大きいので、火を入れてから底全体が温まるまでが短く、火を止めてからの温度の落ち方も速いという性質があります。

軽さも素材由来で、同じ口径・同じ板厚なら鉄より軽く仕上がります。

サイズの表記は、ふつう上面の外径を指す口径です。

26cmと書かれていても、それは縁の直径であって、底の平らな部分の直径(底径)はそれより小さく、多くの製品で口径の6〜7割ほどになります。

実際に食材が触れて焼ける面積は底径で決まるので、口径だけを見て「26cmだから2人分の炒め物ができる」と考えると足りなくなることがあります。

深さは別項目で、浅いフライパン型と深いソテー型では同じ口径でも入る量がかなり違います。

なお、調理中に敷くアルミホイルと、本体素材としてのアルミは別の話です。加工や熱源によって使える場面が変わるので、フライパンにアルミホイルを使うときの注意点で解説しています。

アルミフライパンは無垢・アルマイト・フッ素加工の3タイプ

同じアルミ素材でも、表面の状態によって日々の扱い方がまったく変わります。商品ページの仕様欄では「表面加工」「表面処理」という項目名で書かれていることが多い部分です。

タイプ表面の状態向く使い方
無垢(アルミ素地のまま)表面処理をしていないアルミがむき出し。酸や塩分で変色しやすい油を多めに使うパスタのソース合わせや、短時間のソテー
アルマイト加工アルミを電気化学的に酸化させた硬い皮膜。無垢より傷と変色に強い毎日使って洗う回数が多い人。こすり洗いの頻度が高い場合
フッ素樹脂加工アルミの上に焦げ付きにくい樹脂の層。層には寿命がある卵料理や魚など、こびりつきを避けたい調理が中心の人

混同されやすいのがアルマイト加工とフッ素樹脂加工です。

アルマイトは皮膜を硬くして腐食を抑える処理であって、焦げ付きを防ぐ加工ではありません。

くっつきにくさを求めて無塗装のアルマイト品を買うと、想定と違う結果になります。

反対に、フッ素樹脂加工は層が減れば効果が落ちるので、使い続けるうちに買い替える前提の消耗品だと考えてください。

判断の目安はフッ素加工フライパンの寿命の見分け方で解説しています。

口径と板厚は、作る量と使うコンロから決める

口径は五徳と収納場所の実寸から逆算する

まずコンロの五徳の直径と、収納する引き出しや吊り戸棚の内寸を測ってください。

口径が五徳をはみ出すほど大きいと、炎が側面を舐めて取っ手の付け根が傷みます。

調理量としては、卵1〜2個や1人分の付け合わせなら20cm前後、2人分の野菜炒めなら24〜26cm、3人以上の量をいっぺんに動かすなら28cm以上が目安です。

アルミは軽い素材なので、同じ28cmでも鉄より振りやすく、大きめを選んでも負担が増えにくいという利点があります。

板厚は温度の安定と重さの交換条件

板厚の表記は、流通しているもので1.2mmあたりから3.0mm前後までの幅があります。

薄いほど軽くて早く温まる反面、強火を当てたときに底が反りやすく、電気コンロの平らな天板の上では接地が甘くなります。

厚いほど食材を入れたときの温度の落ち込みが小さく、焼き色が均一になりますが、そのぶん重くなって片手での返しがつらくなります。

毎日軽く使うなら薄手、肉を焼く頻度が高いなら厚手という分け方が現実的です。

厚手の業務用に寄せた選び方は中尾アルミのフライパンの厚みとサイズの合わせ方で解説しています。

同じ26cm表記でも、製品ごとに実寸がずれる理由

口径をどこで測るかにメーカーごとの差があります。

縁の外側の端から端までで測る場合と、縁の内側で測る場合があり、この違いだけで数mm変わります。

切り上げの単位も製品によって違い、実測25.6cmを26cmと表記していることもあります。

カタログの数値だけで五徳とのすき間を数mm単位で詰めようとすると、合わないことがあるわけです。

深さと底径の扱いも統一されていません。

深さを縁の高さで書く製品と、内側の底から縁までで書く製品があり、前者のほうが数値は大きく出ます。

板厚についても、本体側面の厚みなのか、底の厚みなのかが明記されていない場合があります。

底だけを厚くした製品では、側面の板厚はそれより薄いのがふつうです。

そのため、比較するときは口径の数字を横並びにするのではなく、同じメーカーの中でサイズを選び、メーカーをまたぐときは「取っ手を除いた全長」「本体重量」「満水容量」という、測り方のぶれが小さい数値で見比べてください。この3つはどの会社もほぼ同じ条件で出しています。

アルミのフライパンがIHで使えるかの確認場所

熱源の表記は本体裏とパッケージの両方を見る

アルミには磁性がないため、電磁誘導で加熱するIHのコンロでは、アルミ単体の底は発熱しません。

使えるのは、底に磁性ステンレスの板を貼り合わせた「IH対応」表記のある製品だけです。

多くの製品は本体裏側に対応熱源の刻印があり、パッケージや商品ページの仕様欄にも「ガス火専用」「ガス・IH両用」と書かれています。

この2か所が食い違うことはまずないので、どちらかを確認すれば足ります。

見分け方の考え方は熱源側の仕組みが同じで、鉄フライパンのIH対応の見分け方でも解説しています。

IHを主に使うなら、素材から見直してステンレスフライパンの厚み・サイズの目安を比べるほうが早い場合もあります。

食洗機と空焚きは製品ごとに条件が違う

食洗機に入れられるかは、本体表示と取扱説明書で確認してください。

アルミは洗剤の成分によって表面が黒ずんだり白く曇ったりすることがあり、本体は対応でも取っ手は手洗い指定という製品があります。

空焚きについても、フッ素樹脂加工の層は高温で劣化するため、メーカーが上限の温度や注意を案内していることがあります。

どこまで強火を当てられるかは加工ごとに違うので、同じアルミだからという理由で他の製品と同じ扱いをしないでください。

よくある質問

アルミのフライパンはIHで使えますか

底に磁性ステンレスを貼り合わせた「IH対応」表記のある製品だけ使えます。

アルミ単体の底は磁石が付かず、電磁誘導では発熱しません。

本体裏の刻印か仕様欄の対応熱源を確認してください。

アルマイト加工なら焦げ付きませんか

アルマイト加工は皮膜を硬くして腐食と傷を抑える処理で、焦げ付きを防ぐためのものではありません。

こびりつきにくさを求めるなら、フッ素樹脂加工などの表面加工がある製品を選んでください。

加工の種類ごとの違いはテフロンのフライパンで使える熱源とサイズの目安で解説しています。

板厚は何mmを選べばいいですか

軽さを優先するなら薄手、焼き色の均一さを優先するなら厚手です。

卵料理や炒め物が中心で片手で振る機会が多いなら薄手、肉のソテーが多く温度の落ち込みを抑えたいなら厚手を選んでください。

コンロの火力が強い場合は、薄手ほど底が反りやすい点も踏まえて判断してください。

まとめ

アルミという表記は素材の名前にすぎず、無垢・アルマイト加工・フッ素樹脂加工のどれなのかで、くっつきにくさも手入れの方法も変わります。

サイズは口径の数字だけで判断せず、五徳と収納の実寸を測ったうえで、底径と深さまで見てください。

IHを使うなら、対応熱源の表記があるかどうかが最初の分かれ目になります。

ぜひ本記事の3タイプの比較表と板厚の目安を参考に、自分のコンロと作る量に合うアルミフライパンを選んでください。

あなたへのおすすめ