SHARE:

土鍋でIH炊飯はできる?対応の見分け方と合わせるサイズの目安

土鍋でIH炊飯はできる?対応の見分け方と合わせるサイズの目安

売り場の土鍋に「IH対応」のシールが貼られていても、土そのものが発熱するという意味ではありません。

IHは磁力の変化で金属を発熱させる加熱方式なので、対応をうたう土鍋は底に金属板を貼るか、発熱する素材を土に練り込むかのどちらかで作られています。

ここを取り違えて号数(1号=約3cm)だけで選ぶと、自宅のIHヒーターが鍋を認識せず、加熱が始まらないという事態になります。

本記事では、IH対応表記が指しているもの、炊飯量を表す合数と号数の違い、底の直径の確認手順を解説します。

キッチン小物ラボ編集部

キッチン小物ラボ編集部

キッチン小物ラボは、箸やカトラリー、水筒、弁当箱、鍋、包丁、お茶まわりの道具を扱う専門メディアです。扱う範囲は「コンセントを挿さないもの」に絞り、メーカーが公表している寸法・素材・食洗機やIHの対応可否を突き合わせて、サイズの選び分けと買い替えの判断材料を整理しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

「IH対応の土鍋」が表しているのは、底に金属があるかどうか

陶器はIHの磁力に反応しないため、直火専用の土鍋をIHヒーターに載せても温まらず、鍋を検知しない機種ではエラー表示で止まります。

IH対応品は底面の金属部分が熱源になり、そこから鍋全体へ熱が伝わる構造です。

つまり対応の有無は素材の良さではなく、発熱体が組み込まれているかどうかの区別になります。

表記は三通りあり、「IH対応」または「直火・IH両用」はガスコンロでも使える製品、「IH専用」は直火に使えない製品です。

炊飯用の土鍋は火加減の指定が製品ごとに決まっているので、両用と書かれていても炊き方の手順はガス用と別に記載されていることがあります。

外箱か商品ページで、どの熱源の手順が載っているかまで確かめてください。

IH対応土鍋の3タイプと、炊飯に向くのはどれか

発熱のさせ方でタイプが分かれ、炊飯での扱いやすさも変わります。

タイプ構造向いている人
底面プレート型鍋底に金属板を貼り付け・焼き付けIHとガスを同じ鍋で使いたい人
発熱体練り込み型発熱する素材を土に混ぜて成形鍋底に段差のない一体構造を選びたい人
別売プレート併用型直火用の土鍋の下にIH用発熱プレートを敷く手持ちの土鍋を使い続けたい人

毎日炊くなら、炊飯用として設計されたIH対応品を選ぶほうが手順を再現しやすいです。別売プレート併用型はプレートの厚みぶん鍋の位置が高くなって重心が上がり、吹きこぼれた汁がプレートとトッププレートの間に入ります。

炊飯できる量は号数ではなく合数の表記で確かめる

号数は口径、合数は炊ける米の量

号数は鍋の口径を尺貫法で表した数字で、1号が約3cm、6号なら口径約18cmです。

深さは号数に含まれないので、同じ8号でも浅い鍋と深い鍋で容量が変わります。

合数のほうは米の量の表記で、1合は180ml(米で約150g)です。

炊飯中は沸騰した泡と重湯が持ち上がるため、満水容量いっぱいまでは使えず、適正な炊飯量は満水容量の半分前後に設定されている製品が多くあります。

満水容量と炊ける量は別の数値として読んでください。

人数からの決め方

一人暮らしで1食ぶんだけ炊くなら1合炊き、二人で朝と晩に分けるなら2〜3合炊き、家族4人で1日1回炊くなら5合炊きが目安になります。

迷ったら、ふだん炊飯器で炊いている合数をそのまま当てはめれば大きく外れません。

号数側から人数を逆算したい場合は号数と容量の早見表で対応関係を解説しています。

同じIH対応でも自宅のヒーターで使えないことがある

IHヒーターには反応する鍋底の直径に下限があり、12cm前後を目安として示す機種があります。

土鍋は丸みのある形が多く、底の平らな部分が口径よりかなり小さいので、口径だけで選ぶと下限を下回ることがあります。

さらに土鍋は厚みがあって熱がこもるため、トッププレートの温度センサーの検知が遅れたり、空焚き防止機能が働いて加熱が止まる機種もあります。

自宅のIHヒーターの取扱説明書に書かれた使用できる鍋底の直径、土鍋の底の平らな部分の実寸、土鍋側が指定する出力の三つを突き合わせてください。

この三つがそろえば、卓上型かビルトイン型かにかかわらず判断できます。

対応表示の見分け方と号数ごとの人数の目安はIH対応土鍋の確認ポイントで解説しています。

量が合わないと吹きこぼれか芯残りが起きます

鍋に対して米が少なすぎると水位が浅くなり、沸騰までが早いぶん水分が先に飛んで、底が焦げたのに上の粒に芯が残ります。

反対に多すぎると沸騰時の重湯が蓋の蒸気穴と縁から溢れ、トッププレートへ流れ落ちます。

こぼれた汁は冷えると固まって掃除の手間が増え、温度センサーの上に残ると検知が乱れて加熱が安定しない機種もあります。

大きい鍋を買って少量だけ炊くという逃げ方は、この理由で成立しません。IHヒーターとの相性そのものを避けたいなら、土鍋を内釜に使う電気炊飯器という選択もあり、土鍋炊飯器の合数とモデルの選び方で解説しています。

表記はどこに書いてあるか

鍋を裏返すと、底面に対応する熱源のマークやシール、産地の刻印が入っています。

外箱には「炊飯○合」「満水容量」「口径」が並び、取扱説明書には出力と時間の指定、使い始めの目止めが必要かどうかが書かれています。

底の平らな部分の直径は仕様表に載っていないことが多いので、店頭なら定規を当て、通販なら販売店に問い合わせて数値をもらってください。

産地名から探す人も多く、土鍋の産地は号数展開と厚みの傾向が違います。萬古焼(ばんこやき)の土鍋の号数と人数の目安で、産地ごとのサイズの選び方を解説しています。

よくある質問

直火用の土鍋をIHで使う方法はありますか

IH用の発熱プレートを鍋の下に敷いて使う製品があります。

ただしヒーター側がその薄い金属板を認識するか、その土鍋の形で安定して載るかは組み合わせごとに違うので、プレートとIHヒーターの両方の取扱説明書で使える条件を確認してください。

プレートの厚みぶん鍋の位置が上がる点も踏まえて判断してください。

IHで炊くとガスコンロと同じように炊けますか

火加減の作り方が違うため、ガス用の手順をそのまま流用できません。

IHは出力が段階で切り替わり、熱が鍋底から入るので、土鍋側の取扱説明書にある出力と時間の指定どおりに操作してください。

沸騰の前後だけ出力を下げるよう指定している製品もあります。

一人分だけ炊くなら何号を選べばいいですか

号数ではなく「1合炊き」と明記された製品から選ぶほうが確実です。

口径が小さくても深さがあれば1合以上炊ける鍋もあり、号数と炊ける量は一致しません。

一合炊き土鍋で炊ける量の目安で、一人暮らしでの選び方を解説しています。

まとめ

IH対応の土鍋で確かめる数字は、底の平らな部分の直径、炊ける合数、指定されている出力の三つです。

号数は口径の表記であって炊ける量を表さないので、合数と満水容量を分けて読めば、売り場でも通販でも選び間違いを避けられます。

ぜひ本記事の3タイプの比較表と底の直径の確認手順を参考に、自宅のIHヒーターで使える土鍋を選んでください。

あなたへのおすすめ